一汁一菜よりもさらに簡単・時短。一汁一飯という考え方

料理

一汁一菜よりもさらに簡単・時短。一汁一飯という考え方

あなたの理想の食卓を思い浮かべてみてください。
まずはご飯。そして汁物。肉や魚などのメインのおかずに、小さなおかずが二品くらい。
お漬物なんかもあるといいな…

こんな感じでしょうか。
私は実家がこんな感じだったので食卓というと思い浮かぶのはこれです。
でも、これって用意するのが大変ですよね。

知らず知らずのうちに実家が基準になってしまい、これくらいは用意しなくちゃという呪縛に掛かっていました。
そこで出会った一汁一菜という考え方を知り具だくさんのみそ汁にしたらあとはご飯とメインだけでいいや!と食事の用意が楽になりました。
そしてまたその上に一汁一飯なるものまで!
え?汁だけでいいの??ほんとに?栄養とか大丈夫?なんて気になりますよね。

今回は「理想の食卓」の呪縛から主婦を解き放つ、一汁一飯という食卓をご紹介します。

~一汁一飯とは?~
まず、一汁一菜とは汁物とご飯、そしておかずというお膳のことをいます。
その理屈で言うと一汁一飯はご飯と汁物だけのお膳ですね。
一人暮らしの極みというか、家族持ち、主婦が夕食にこんなので済ませたらまずいんじゃないか?なんて思いませんか?

それがもう「食卓の呪縛」なんです。

今のお母さんは忙しすぎます。
子育てと仕事に追われ、そこにおいしく美しく栄養が取れて家計に優しい食事を毎日三食なんてやってられません。

この一汁一飯は料理研究家の土井善晴によって提案されました。
家庭料理ののエキスパートにお墨付きをもらったらなんだか安心しますよね。

~一汁一飯のここがいい~
土井先生は、一汁一飯の利点をこうおっしゃっています。

・ご飯と具だくさんのみそ汁だけでいいというハードルの低さ
・手抜きではなく素材を味わうために極めてシンプル
・毎日食べても飽きない
・原点に返ることでたまに作る主菜や副菜が純粋な気持ちを込めて作ることができる。

■ご飯と具だくさんのみそ汁だけでいいというハードルの低さ
最近はパンやパスタなど様々な主食がありますが日本人を昔から支えてきたご飯とみそ汁の組み合わせ。
これなら料理の上手、下手もありませんし、だれでもできるのでお母さんだけの負担にもなりません、
ひとまず一汁一飯と決まることで毎日繰り返す単純な仕事の一つとして受け入れられそうです。

■手抜きではなく素材を味わうために極めてシンプル
みそ汁だけというと手抜きと思われそうですが、そんなことはありません。
素材の味を十分に引き出すためにあえてシンプル。あえて素朴。家庭料理は手をかけないことがおいしさにつながるだなんて…土井先生ありがとうございます。

■毎日食べても飽きない
ご飯もみそ汁も産まれてから何千、何万と食べていますが飽きることがない不思議な食材です。
ご飯は水で炊いただけ、みそ汁もだし汁と微生物の発酵が作り上げたものでそこに人間の手が入る余地はありません。
大自然を飽きることがないように日本人にとってご飯やみそ汁に飽きることはないのです。

その日の具材や、味噌のわずかな差で味が変わるのも醍醐味ですね。

■原点にかえることでたまに作る主菜や副菜が純粋な気持ちを込めて作ることができる。
普段は簡単に一汁一飯ですませていても、時には家族を喜ばせたいなと手をかけたものや好物を作りたくなります。
義務となって、毎日思い悩んで作る食事はどこかしんどいものがありますが純粋な気持ちで作る料理は作りても食べる家族も幸せな気持ちにしてくれるでしょう。

~まとめ~
いかがでしたか?
なんだか勇気づけられませんか?
時短レシピもいいですが昔のように最低限かつ素材を味わう贅沢に食事を戻すという選択肢もあってもいいんじゃないかと思います。

一汁には決まりはありません。
旬の野菜をとにかく具だくさんでみそ汁にするのです。
それに、パスタもパンもオッケーです。主食と具だくさんの汁物、この型を押さえておけば問題ありません。

詳しくは土井善春先生の「一汁一飯でよいという提案」をお読みください。

最後までありがとうございました。

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